DTPの経験がなくても。あれば、すぐに。
美しいテンプレートを選択することで、DTPの経験や知識がなくてもカタチにできるのはさすがです。次に、DTPを齧ったことがある人にとっては、企画・制作・出版までの新たな可能性を感じ、ここからさらに先のステップが見えてくるでしょう。
たしかに現行のEPUB形式が採用している「縦書き」が、このバージョンではレイアウトできません。ゆえに縦書き必須のコンテンツは作成できません。だからといって触れることを拒絶するのでなく、一度、経験してみることでその人なりの何かを感じ取れると思います。これは、Illustrator や Photoshop がはじめて世に出たとき感じられた視界の拡がりとそっくりの体験でした。
制作を開始するには、なりゆきでもどうにかなりますが、やはり計画と準備が大切です。また、書籍のフォーマットとして「チャプタ」→「セクション」→一連のページ、という概念に基づいた構成が要求されます。Retina ディスプレーで美しい画像を見せようとするなら、これまで以上に素材とする画像の質の向上に気を使うべきです。
縦書きサポートを早い段階で採用すること、右綴じ形式のブックがどうにかならないかという問題、など大きなテーマ、編集作業における操作の小さな問題はありますが、iBooks Author の進化とEPUB形式の進化に期待したいと思います。なお、PDFへの書き出しもサポートされています。EPUB形式のファイルをKindle用のmobiまたはazw形式に変換するサービスや方法もApple純正以外のものとしてあります(結果は自己責任で)。
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iBooks Author, v2.0